【新唐人2016年07月20日】
トルコで発生したクーデターはまもなく制圧され失敗に終わりましが、その陰で重要な役割を果たしたのがソーシャルメディアでした。日頃、「ソーシャルメディアの敵」を自称するエルドアン大統領は、この新しいメディアの力を借りて、クーデター制圧に成功しました。
トルコ軍兵士は7月15日にクーデターを起こすとすぐさま国営テレビ局を占拠し、テレビ放送を通じて、政権を掌握したと宣言しました。
ですが、このテレビ宣言からまもなく、当時所在が分からなかったエルドアン大統領がアップル社のビデオ通話アプリ・フェイスタイムを通じてCNNトルコ支局の取材を受けた際、国民に向けてクーデターに立ち向かうよう呼びかけました。
これを受けて多くのトルコ国民が町中へ出て行き、戦車によじ登るなどしてクーデターに立ち向かいました。
エルドアン大統領はさらにツイッターで「民主主義と国家の前途を守ろう」と国民に呼びかけました。
クーデター発生直後、トルコ国内ではフェイスブックやツイッター、ユーチューブが一時的に利用不可の状態となりましたが、大統領を始め多くの国民がSNSを利用して情報発信を試みました。携帯電話向けファイヤーウォール突破アプリの配信業者によると、通常の3倍にも上る数がダウンロードされたとのことです。
台湾紙『自由時報』によると、当時トルコ国民はツイッターで情報交換を行い、フェイスブック上でクーデターの様子の映像をライブ配信したということです。英紙『インデペンデント』も、アンカラ、イスタンブールにおけるフェイスブックを利用したライブ配信はクーデター発生直後に急増したと報じました。
こうしてトルコのクーデターはまもなく失敗に終わりました。
中国の専門家は「エルドアン大統領がクーデターを鎮圧できたのは、ソーシャルメディアを掌握できたから」と分析しています。
エルドアン大統領はツイッターなどのソーシャルメディアを批判し、自ら「ソーシャルメディアの敵」と名乗っていたほどですが、今回はソーシャルメディアを逸早く利用してクーデター制圧に成功したのでした。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/07/19/a1276792.html(中国語)
(翻訳/白白 ナレーター/淳萌 映像編集/李)